せりの旅日誌

公開

私が貴方の背中を護るから


 
私がまだキャラストを始めて 
2ヶ月くらいの時のお話 
 
 
 
昔のギルドにいた頃 
「強コラ行くよ!」というギルチャでの誘いに 
いつも戸惑っていた私 
BP5万くらいだったかなぁ... 
やっと弱コラが1人で狩れるようになったところ 
中コラソロはまだ出来ない 
それなのに強コラのお誘いを貰う事に
モヤモヤと葛藤が生まれる
 
 
 
 
「そこにいるだけでいいから」 
 
 
 
 
・・・確かにそうなんだけど何か違う 
役に立ちたい
でもそんな強くはない 
しかも何をしたらいいか分からない 
 
特にコラプ狩りは混沌が貰えるから 
みんな行きたがるけど 
正直「美味しいところだけ頂きます」 
というのが納得出来ず悩む日々 
同期のギルメンに相談してみると 
「え?貰っておけばいいじゃん」って答え... 
 
 
 
 
 
うーん 
 
 
 
 
何かが違う..... 
 
 
 
 
 
 
だんだんと苦しくなっていく心 
断れない自分 
 
 
 
当時同じギルドだけどまだ相方ではなく 
お姉ちゃんとして慕っていた「ゆい」 
気付けばそばに居てくれて 
いつもあたたかく見守ってくれていたね 
 
 
 
 
そしてこの日も「どうしたの?」と 
すぐに気付いてくれて 
 
 
言葉を詰まらせながらも 
私の口から出た言葉は 
 
 
 
 
 
 
「行きたくない」 だった 
 
 
 
 
 
 
自分で倒せないのが悔しい 
経験値や報酬を吸わせてもらってる 
だけなのが悲しい 
その場にいるのが苦しい 
 
言葉足らずだったけれど 
きっと..ゆいはそんな私の気持ちを 
汲み取ってくれたんだろうなぁ 
 
 






「待ってる」 
 
 
 





「せりりんが自分から一緒に行きたいと言ってくれる日まで待ってるから」 


「私はその間にもっと強くなってせりりんを 
 守れるようになるからね」 
 
 
 
 
 
 
 
 
この言葉にどれだけ救われたんだろう 
 
 
 
 
ありがとう 
そしてごめんね 
 
 
 


 
「私も..ゆいを守る事は出来ないかも
知れないけど せめてゆいの背中だけは
守れるようになるからね」 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それから他の人とのコラプ狩りに 
参加しなくなった私 
数ヶ月後うちのキャラバンに 
ルーファスが来た。マググラも来た 
ヒュマアバも中コラに耐えれるくらい強くなり 
いつの間にかソロが出来るようになっていた 
 
 
 
そんな中 
急遽訪れたゆいとのコラプ狩り 
 
 
私のマググラがゆいのエミリーを支え 
ゆいのボグスを私のヴィンガが支える 
そこにルーファスが雑魚を蹴散らし 
あっという間に強コラを倒していく 
 
 
 
倒し..た....?? 
 
 
 
 
ぼんやりしている私に 
ゆいが掛けてくれた言葉は 
 
 
 
 













 
「待ってたよ」 
 
 
 
 
 
 






 

どれだけ愛情のこもった言葉だったのか.. 
 
 
 
 
 
私はこの時 
貴方の背中を守れるくらいの
強さを手に入れた事 
少しでも貴方の手助けになれたこと 
本当に本当に嬉しかったんだよ 
 
 
 
 


待っていてくれてありがとう 
 




 
 
 
 
 
 
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そんな私達は今 
ゴタゴタに巻き込まれ傷付いた心を癒すべく 
ギルドをサブマスに任せ、駆け落ち中です 
 
 
 
二人の傷が癒えた時 
ギルドには戻ります 
だからもう少し待っていてね 
 


せり

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