お元気ですか？
私は今、メンテの途中にこの手紙を書いています。
 
こんなこと言っては失礼かもしれませんが、
 
私が貴方を育て始めた理由、
それはポロックスを育てようと思ったからです。
 
タンクを育てていなくて、
 
マルバスだけを育てていた時、
 
ポロックスに出会い、タンクの重要性に気づきました。
 
そして、
 
タンクの重要性に気づいた後、
 
必要になったのは、
 
「タンクを守る」ということでした。
 
 
タンクを守るにはヒーラーが必要です。
 
 
ポロックスのヒーラーといえば、
 
貴方しかいない、
 
そう思ったのです。
 
 
 
ポロックスよりソフィアのほうが早く育ってしまった時も、
貴方は文句も言わずソフィアを回復してくれましたね。
 
土に弱いポロックスの代わりに、
ワインさんを育てているときにも、
貴方は文句も言わずワインさんを回復してくれましたね。
 
 
本当にありがとう。
 
 
 
 
でも、
 
少し前、
 
貴方とは別々の道を歩むことになりました。
 
 
貴方には言えなかった、
 
その理由を、
 
今日誌に書こうと思います。
 
 
 
 
 
 
まず、
 
貴方、風属性でしょ？
 
私ね、ポロックスの回復役として育ててきたの。
 
ポロックス、水属性でしょ？
 
 
貴方を★4にするまで気づかなかった。
 
そこは私も悪いと思う。
 
でもさ、
 
いとこじゃん？
 
そこはさ、
 
同じ属性だと思うじゃん？
 
 
なんで育ってる貴方より、
育っていないキャナルのほうが回復するのか、
すごく不思議でした。
 
 
そりゃあね、
属性違うものね。
 
 
今は、ポロックスをキャナルが回復しています。
 
なので、
貴方を使う機会が減ってきています。
 
 
 
 
 
そしてもう一つ、
 
貴方、
 
ポロックスにさんざん
 
「ダサい」
「センスがない」
「阿波踊り踊れ」
「私を遠くに連れてって」
「犬を飼ってる友達からいろいろアドバイスもらうんだけど、マオは犬じゃないからあんまり参考にならないんだよねぇ…」
 
とか言ってましたよね。
 
 
 
 
貴方が★6になった瞬間、
 
私はね、愕然としましたよ。
 
 
 
 
お嫁さんのようなドレス、かわいい。
 
後ろ姿、かわいい。
 
ふわっとしたスカート、かわいい。
 
新婦のようなベール、かわいい。
 
 
 



 
 
筋肉のようなタイツ、進撃の巨人。



 
 
 
 
びっくりです。
 
いつコラボしたのでしょうと。
 
 
その姿を見て、
 
あぁ、もう使わないのかな…
 
って思いました。
 
 
 
そんな倦怠期を過ぎ、
 
「才気の器」が実装されたとき、
 
私は歓喜しました。
 
やっと、
 
やっと貴方の魅力にみんなが気付くことになると。
 
 
貴方のパッシブスキルは、「魅了耐性」。
デュエルで厄介な「ｱｻﾞﾏｼｰ」の魅了を100%回避してくれるではありませんか。
 
 
私はうれしかった。
 
私は、
みんなが貴方を使ってくれることが、うれしかった。
 
 
言っておきますが、私は貴方のことが好きです。
本当によく活躍してくれました。
 
 
 
 
 
バトルで使わなくてごめんね、ミリア。
 
デュエルに入れてるけど、出撃させなくてごめんね、ミリア。
 
でも、
 
貴方がいることで、
 
ワインさんをバトルで使うこともできるし、
 
ドワーフ王のばくだんいわの魅了もスルーすることができてとてもうれしいです。
 
 
こうやって、
 
一旦距離を置いたけど、
 
貴方とまた歩んでいきたい。
 
 
なのに、

それなのに、

貴方からの、突然の裏切り。
 
貴方は、
 
何度も、
 
何度も、
 
あたしに向かってこう言いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「なんなのよー！！！」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
現在、最難関クエストであろう、レリオーラの「自立」
 
3階まではね、
 
何とかね、
 
クリアできましたよ。
 
 
問題はね、
 
4階。
 
 
難しいのよ。
 
毎日、
 
毎日、
 
頑張って塔を登って、
 
挑戦しているわけ。
 
 
でね、
 
敵とエンカウントするときにね、
 
ミリアがね、
 
「なんなのよー！！！」
 
っていうわけ。
 
 
 
それをね、
 
もう、50回以上は聞いているわけ。
 
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
「犬を飼ってる友達からいろいろアドバイスもらうんだけど、マオは犬じゃないからあんまり参考にならないんだよねぇ…」
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
「なんなのよー！！！」
 
 
 
エルフ兵はもはや敵じゃない。 
 
敵やミリアだと私は思っている。 
 
 
 
そんな貴方に、 
 
一言だけ伝えておきます。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それ、こっちのセリフだから。 
 
 
おわり。