炊飯器の旅日誌

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炊飯器の旅日誌


こんにちは。この旅日誌を開いてくれてありがとうございます。旅日誌というか旅の回顧録ですが、いまだ殻の取れないひよこ冒険者の文章です。それでもよければ暇つぶしに読んでいってください。
(※サーヴェインヒーローストーリーの薄いネタバレがあります)

美しい世界観とグラフィックに惹かれてキャラバンストーリーをダウンロードしました。しばらくは、壮麗なグラフィックに魅了されながらあちこち歩き回るだけで楽しかった。時たますれ違う先輩のキャラバンを見ては「どんなにレベルを上げたらあんなに銃を積めるのかなあ」などと呆けていたこともあります。(お察しのとおり、ゲームはめちゃくちゃ下手です)

戦闘ゲーム音痴の私は過剰にレベル上げをしないと敵に勝てないので、八方塞がりになるたびに「もう無理かも…」と思い、しかしもっといろんなところを見てみたいという思いでちまちま進めて、門番に出くわし、あきらめ、そこではじめてヒーローストーリーなるものに目を向けました。

ヒーローストーリーを進めていくと、かわいく勇ましいと思っていたキャラクターたちが、それだけではない、つらく厳しい過去や思いを抱えて生きているのを知りました。メインストーリーがわくわくしたりヒヤヒヤしたりする冒険の数々なのに対し、ヒーローストーリーはキャラクターひとりひとりに焦点を当てることで、そのキャラの生い立ちや生き様をリアルに描く感じがあります。
またそれらをなぞっていくことで、より深くこのイアルという世界が浮かび上がってくるように思うのです。

私は、キャラバンストーリーズで色々な種族のキャラバン乗りたちが(いつのまにか)意気投合して、種族の壁などないかのように軽快に話しているのを見るのが好きでした。
肌の色も身体的特徴も違う、種族さえ違う者と仲間になるさまはまるで冒険小説を読んでいるようなドキドキとワクワクがありました。
けれどその世界は美しいだけではなく、戦争も差別も病気もあって、絶えず誰かが傷ついている。癒えない傷を抱えつづける者もいる。
初めてサーヴェインのストーリーを読んだときなどは、彼の境遇と過去に思わず涙しました。サーヴェインは苦闘の末になんとか攫ってきましたが、依然戦闘で勝てずに進めないストーリーが多くあり、、、どころか人間領のあれそれもレベル不足で止まっており、、、、、、涙

泣き言が入りましたが、今私がこのゲームで一番好きなのはあの世界で生きぬく強くも脆いキャラたちです。癒えぬ記憶に苦しむ人や、家族を失った後悔を抱え続ける人、愛した人を失ってもなお守るべき者のため前を向く人……そんな人たちを「一人じゃ寂しいよ」とあたたかく迎え入れるキャラバン乗りたち。エニグマに入っても全然勝てなくてただただ無力な初心者ですが、いつかエンディングをこの目で見てみたいと思っています。

一番好きなキャラクターはオークアヴァターの炊飯器くんです(家電呼ばわりは悪いと思いつつ直さないうちに愛着が湧いてしまった)。彼の物語が読める目処はたっていません。
おのれウドン密林のワニ!


炊飯器

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